公務員看護師というのは、看護師免許を所持しながら公務員として働くことができる看護師のことです。勤務先は、各都道府県や市町村立の病院、診療所または、各自治体の保健所や公立の保育園などになります。
特徴は、ボーナスや福利厚生が民間の看護師と比べて充実していることです。年功序列で昇進するため、長く勤務すればするほどボーナスは高くなっていきますし、育児休暇や時短勤務制度なども使えるため、結婚や出産後にも安心して働くことができます。
一般の看護師の休日は年間を通して約110日前後ですが、公務員看護師の場合は、年間約130日前後あります。公務員看護師は、体力的にも無理なく働ける職業なのです。
公務員看護師は、ボーナスや福利厚生が充実している反面、公務員法により、民間の看護師ができることができない場合もあります。例えば、公務員の副業は公務員法により禁止されています。なぜ公務員看護師が副業をしてはいけないのかというと、それは副業をすることにより公務員看護師としての業務に支障が出ることを防ぐためです。
また、公務員看護師は雇用保険に加入することができません。その理由は、公務員の場合は民間とは違い、法律により身分が守られているため、倒産や失業のリスクが少ないからです。そのため、退職しても失業保険をもらうことはできません。公務員看護師を目指すときには、公務員看護師だからこそできることと、できないことを事前に理解しておきましょう。